マツダ3代目社長松田恒次氏は足が不自由でした。
3代目松田社長は、すべての人にクルマを持つ当たり前の幸せを提供したい、という願いから、手動運転装置を開発。
今から59年前、R360クーペに手動運転装置を搭載し市販しました。
約60年の時を経て、3代目松田社長の思いを継承し最新の技術で手動運転車が復活しようとしています。
先日実施されたMX-30 EV MODEL プレス向け試乗会で、開発中の手動運転車の試作車が公開かれ、我々メディア陣は開発担当からの説明を訊き、体験試乗することができました。
その様子は↓こちらの動画からご覧ください。
マツダは、この手動運転車を「福祉車両」とあえて呼ばず「Self-empowerment Driving Vehicle」と名付けていました。
体験試乗したのは試作車でしたが、2021年秋には発売開始の予定とのことです。
これまでの手動運転車では、車イスからクルマへの移乗と、車イスの積みこみといった難関があり、運転中に水も飲めない(操作レバーとハンドルで両手がふさがる)といった、クルマの運転を愉しむという人が持つ権利を奪うものでした。
マツダは、その奪われた権利から「エンパワーメント」しました。
細かいことを書いた記事はMOBYに寄稿しましたので、そちらをご覧ください。
マツダのこのような取り組みはすばらしい。
一人でも多くの方に知っていただきたい。
(了)
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